Mirai Lab.賃貸経営の未来を作るコラム

家そのものが呼吸する?シックハウス対策・湿気対策にも有効と言われる『通気断熱WB工法』とは

近年の家づくりでは、『高気密・高断熱の家』が注目されています。家を建てようと考えてネットで検索した場合には、ほぼ間違いな『高気密・高断熱』という言葉を目にすることになるでしょう。しかし、非常に優れた特徴をもつと言われる『高気密・高断熱の家』なのですが、この方法の場合は換気の問題が住人について回ります。高気密・高断熱の家は、そのほとんどで24時間換気システムを実現する機械が採用されるのですが、実はこういった機械の力を使わなくても自然の力で通気する新たな手法が存在するのはご存知でしょうか?

ここ数年、一気のその注目度が高くなっている工法に『通気断熱WB工法』と呼ばれるものがあります。これは、外の新鮮な空気を取り入れることや、よどんだ空気を室外に吐き出すなどといった作用を、まるで家そのものが呼吸するように、自然の力や家の構造自体で行うシステムとなっています。
通気断熱WB工法は、24時間換気システムなどを作動させていなくても、家自体の機能で室内の空気を入れ替え、室温や湿度を適切に保つことができるようになるため、ご家族の健康を守りながら快適な住空間を実現できる、画期的なシステムと言われています。
この記事では、「高気密・高断熱の家」に代わる画期的な手法と一気に注目度が高くなっている『通気断熱WB工法』の仕組みやそのメリットを簡潔にご紹介しておきます。

『通気断熱WB工法』の仕組み

 

それでは、通気断熱WB工法の仕組みについて簡単にご紹介していきます。

もともとこの工法に関しては、高気密高断熱工法と在来工法の弱点を克服するため開発されたという背景を持っているため、全く新しい画期的な工法だと言われています。通気断熱WB工法の特徴は、機械の力で換気を行うのではなく、基礎部分と屋根の棟部分に形状記憶合金の自動開閉装置を取り付けることで、壁の中で通気が行われるように家の設計が行われる点です。
この特徴から、夏場は床下の冷たい空気が外気と混ざって壁の中を上昇し、屋根から抜けていくことになり、「空冷断熱」効果によって室内の温度上昇を抑えることができるのです。また、無駄な湿気も屋根から逃がすようになっています。そして、冬になると、棟部分の自動開閉装置が閉まり、通気層になっていた部分が保温層に変わります。これにより外の冷たい外気が遮断されることになるため、家の断熱性がアップし、冬場も快適な住空間を守ってくれるわけです。

文字だけでは少し分かりにくいと思いますので、イラストも合わせてご紹介しておきます。

①夏はエアコンに頼らなくても過ごしやすい!

 

夏場は、上のイラストのように、基礎部分の通気口から入った空気が床下のひんやりした空気と混ざって壁の中を上昇します。この自然な空気の流れが、焼け込みの熱を緩和し、さらに無駄な湿気まで一掃する仕組みになっているのです。壁の中を空気が流れていることで、室内が外の熱気の影響を受けにくく、エアコンに頼らなくても過ごしやすい住環境を実現できます。さらに、木材を湿気の影響による劣化から守ることもできますので、家も丈夫で長持ちします!

②家自らが衣替えする!

 

四季のある日本では、季節の移ろいに合わせて『衣替え』が行われます。寒い冬は服を着こんで、暑くなる夏には服を脱ぐ…。人は季節に応じた服装をすることで、快適な状態を保っているわけです。通気断熱WB工法は、人が行う『衣替え』を家が人と同じように行う仕組みになっています。
各通気口には、外気温の変化によって伸縮する形状記憶合金が採用されており、季節の移ろいによって自動的に開閉することで、快適な住空間を守ってくれる仕組みになっています。

③冬は保温層で室内を暖かく!

 

夏は通気層になっていた部分が、通気口の形状記憶合金が閉まることで、保温層として働きます。壁の中に空気の層ができることで、家の中の気密性・断熱性がアップし、冬場でも室内の冷え込みを抑えることが可能です。

④常にクリーンな住環境を実現!

 

『通気断熱WB工法』の家は、土壁の原理を応用しており、臭いや化学物質も湿気と一緒に壁を通過します。換気システムなどに頼らなくても、家そのものが呼吸することで、結露や室内ホルムアルデヒド濃度を低く抑えることができ、常にクリーンな住空間を保ってくれます。

『通気断熱WB工法』のメリット・デメリット

 

それでは『通気断熱WB工法』のメリットとデメリットについても簡単にご紹介しておきましょう

『通気断熱WB工法』のメリット

 

『通気断熱WB工法』を採用した家は、「健康」「省エネ」「耐久性」の3点に非常に大きなメリットがあると言われています。

  • 健康に関するメリット
    『通気断熱WB工法』を採用した家は、通常の家とは異なり、室内の生活臭を始めとして、湿気や室内の有害な化学物質までを屋外に排出する作用が認められています。機械換気を使用していない状態でも、国の定めるホルムアルデヒド濃度評価基準(0.08ppm)を下回るなど、シックハウス対策も期待でき、家族の健康を守ってくれます。
  • 省エネに関するメリット
    『通気断熱WB工法』では、形状記憶合金の自動開閉装置が、電気などの動力を必要とせず、自動で開閉を行います。そのため、換気の為などにランニングコストなどが一切かかりません。また、壁の中の空気層が、空冷断熱と保温断熱の役割を果たしてくれますので、エアコンなどの稼働が少なくても、一年を通して快適な住環境を実現してくれます。メーカーによる実験の結果、平均で約15%のエアコン使用の削減効果が得られたとされています。
  • 耐久性に関するメリット
    『通気断熱WB工法』で用いられる形状記憶合金の自動開閉装置は、温度によって伸びたり縮んだりするバネを使用しています。非常にシンプルな構造で、稼働する部分もないことからメンテナンスも必要とせず、100年以上の耐用年数があるとも言われているのです。24時間換気システムに関しては約10年程度が耐用年数と言われていますし、システムの交換などもなく、非常に長持ちする点は大きなメリットと言えるでしょう。

> 各種実験データはコチラ

『通気断熱WB工法』のデメリット

 

最後に『通気断熱WB工法』のデメリット面も簡単にご紹介しておきましょう。

この工法に関しては、平成10年に開発されたまだ新しい工法ですので、その歴史の浅さからデメリットに関する情報などはインターネットなどでもあまり多く出てきません。逆に言えば、この歴史の浅さがデメリットだとも考えられるでしょう。要は、将来的にどのような問題が表面化してくるのかがまだ分からない状態にあるということです。例えば、形状記憶の自動開閉装置は「100年以上の耐用年数がある!」と言われても、実際に100年使われたことはないわけですので、それが正確な予想かどうかが判断できないわけです。

現状、ネットなどで見かけるデメリットに関しては、以下のような物があります。

  • ・専用部材が必要なので、初期コストが割高になる
  • ・期待したほど「夏は涼しく、冬は暖かい」を実現できない気がする

このデメリットに関してですが、後者の室温については、「快適な温度だ」と感じる室温は、どうしても個人差があることですので、この情報だけで「WB工法は微妙なのか…」と思わない方が良いでしょう。というのも、実験によるデータなどでは、通常の家と比較してもかなりの効果が見られていますので、エアコンの稼働などを抑えられるということは確かです。室温28℃を暑すぎると感じる人もいれば、ちょうど良い気温と感じる人もいますし、この工法は「空調機器が一切必要なくなる!」というものではないのです。
なお、通気断熱WB工法は、湿気を適切に排出してくれる家になりますので、高温多湿な地域により向いていると考えられます。

まとめ

 

今回は、高気密・高断熱の家に存在するデメリットを解消したと言われる『通気断熱WB工法』の基礎知識についてご紹介してきました。

住宅というものは、長い年月をかけて進化しているのですが、「どこがどう変わったのか?」という点に関しては、なかなか見ただけで気づくことが難しいものです。特に、家を建てる時には、できるだけ便利に生活をするための住宅設備や間取り、建物の外観の美しさなどを重視する方が多い傾向にあり、家そのものの機能性については見落とされがちなのが非常に残念です。
そもそも、日本の国土は、四季というものが存在しており、1年の中で気温や湿度が大きく変化してしまうという特殊な気候になっているのです。現在では、こういった季節の違いについて「エアコンで対処すれば良い!」と考えるかもしれませんが、そうなると光熱費も高くなってしまいますし、何より地球環境にさまざまな悪影響を与えてしまうことになるのです。

『通気断熱WB工法』は、家自体が呼吸し季節の移り変わりに合わせて自動的に『衣替え』を行う画期的な仕組みが備わっています。したがって、そこに住む人の快適性を実現してくれるだけでなく、地球環境保全にも一役買える家を建てることができるのです。
現在、「どんな家を建てようかな?」とお考えの方がいれば、いま最も注目されている『通気断熱WB工法』の家を検討してみてはいかがでしょうか?『通気断熱WB工法』にご興味がある方は、ぜひお気軽に弊社までお問い合わせください!

執筆スタッフ株式会社アイ・ディー・シー広報

株式会社アイ・ディー・シー広報のMです。
当サイトのコンテンツにつきましては在籍のCPM米国認定不動産経営管理士、不動産コンサルティングマスター、賃貸不動産経営管理士、宅地建物取引士、相続支援コンサルタント、住宅ローンアドバイザー、ファイナンシャルプランナーの監修のもとで質の高い情報をお届けできるよう、日々更新しております。

  • TOP
  • ブログ
  • 家そのものが呼吸する?シックハウス対策・湿気対策にも有効と言われる『通気断熱WB工法』とは | 株式会社アイ・ディー・シー