Mirai Lab.賃貸経営の未来を作るコラム

アパートの消防設備点検は大家さんの義務!消防設備点検って何をすれば良い?

アパートやマンションなどの賃貸経営を行う場合、さまざまな法定点検の義務が課されているのがご存知でしょうか?必要な法定点検はいくつか種類があるのですが、その中でも重要度の割に無視されてしまいがちに思えるのが消防設備点検です。

アパートやマンションなどは、さまざまなライフスタイルを持った人が入居することになるため、一つのご家族が生活する戸建て住宅よりも火災リスクは高くなってしまうと考えられるでしょう。そのため、こういった集合住宅には、消防設備の設置が義務とされているほか、万一の時にその設備がきちんと動作するようにするための点検も大家の義務となっているのです。

そこでこの記事では、大家さんの大切な義務とされている消防設備点検について、いったい何をすれば良いのかと言った基礎知識をご紹介していきます。

消防設備点検はとても重要!

 

アパートやマンションなどには消化器などが設置されていますよね。そして、こういった消防設備に関しても、年を経るごとに劣化が進行してしまい、いざ必要な時に動作しなくなっていた…なんてことも考えられるのです。

そのため、建物の消防設備点検は、法令で義務付けられています。賃貸住宅では、物件の持ち主である大家さんに消防設備点検の義務があるとされており、点検を怠ったことにより火災事故が発生した場合、大家さんはさまざまな責任を問われてしまうことになるのです。

なお、消防設備点検の結果に関しては、賃貸物件の所在地を管轄する消防署長への報告も義務付けられていますので、「何を点検し、何を報告するのか?」はきちんと認識しておく必要があると考えましょう!

自信があるから公開します

当社管理物件の驚異の入居率

94.29%
1月
94.67%
2月
97.51%
3月
96.51%
4月
95.52%
5月

当社管理物件の入居率を見る +

消防設備点検の具体項目について

 

それでは法令で義務付けられている消防設備点検の項目もご紹介しておきましょう。賃貸物件を所有している大家さんは、以下のような設備を点検しなければいけません。

  • ①消火器
  • ②自動火災通知設備
  • ③避難器具
  • ④誘導灯
  • ⑤非常警報設備
  • ⑥連結送水管

それぞれ、どういった事を点検しなければならないかを以下で簡単にご紹介しておきます。

①消火器の点検

 

消化器は、初期消火に非常に重要なアイテムですので、いつでも問題なく使用できる状態でなければいけません。なお、消化器にもいくつかのタイプが存在しており、「一般的な普通の火災に対応するタイプ」「油火災に対応するタイプ」「電気による火災にも対応する万能タイプ」の3つ大別できます。

消化器の点検は、建物に適切な消化器が設置されているのかという点や、動作の確認が必要とされており、必要に応じて交換しなければいけません、なお、消化器は、中の消火剤のみを交換することも可能ですので、点検業者と相談して、必要な処置を行いましょう。

②自動火災通知設備の点検

 

自動火災通知設備は、専有部分の天井などに取り付ける単体通知タイプと、建物全体に連動して通知されるタイプの2種類が存在します。
賃貸物件では、専有部分に設置するのはもちろん、床面積によって設置すべき自動火災報知設備の種類が変わってきます。大家さんなどが、設置コストなどから勝手に判断することはできませんので、必ず専門機関に確認してください。点検は、動作確認です。

③避難器具

 

避難器具は、居室のベランダなどに設置される避難用はしごや救助袋、滑り台などがあります。

こういった避難器具は、火災があった際にすぐに使用できる状態にしておかなければいけないもので、格納場所周辺に物などが置かれていないのかも確認しておく必要があります。

④誘導灯

 

これは、万一の火災の際、入居者が逃げ遅れないように、避難経路などを知らせるための設備です。

明るさが保たれていることはもちろん、物などで誘導灯が隠れていないかを確認する必要があります。

⑤非常警報設備

 

非常警報設備は、火災発生時に手動で操作して、外部に火災を知らせるための設備です。

分かりやすく言うと、非常ベルや非常サイレンなどと呼ばれるもので、いざという時に大きな音で知らせるものですので、きちんと音が鳴るのかを定期的に確認しなければいけません。

⑥連結送水管

 

連結送水管は、火災時に水を送るための設備です。ホースなどが入っているのですが、経年劣化で傷んでしまいますので、設置後10年を経過したら、「耐圧性能点検」の実施が必要です。またその後、3年ごとの点検が必要になります。

点検の種類と頻度について

 

上述のように、アパートやマンションなどにはさまざまな消防設備が設置されています。そしてこのような設備は、決められた頻度で以下のような点検をしなければいけません。消防設備点検は、主に以下の4点が存在します。

  • ・消火器機能点検
  • ・火災警報設備加熱、加煙試験
  • ・誘導灯、誘導標識点検
  • ・消火栓点検

消防設備は、半年に一度の点検が義務とされており、点検結果は報告書を作成して、管轄の消防署長に提出しなければならないとされています。なお、この報告義務を怠ると、「30万円以下の罰金又は拘留に処せられる」という罰則も用意されています。

消防設備点検は自分でやっていいの?

 

消防設備点検は、建物の規模によって点検項目や費用が変わるものの、専門業者に依頼すればそれなりのコストがかかってしまうことになります。したがって、部屋数が少ないアパートなどであれば、大家さん自らが消防設備の点検を行ってしまおうと考えてしまう場合もあると思います。

この部分に関しては、賃貸住宅の規模が一定以下であれば、特に点検資格なども必要ないので、自分で点検することも不可能ではないと考えましょう。以下のような項目に該当しない物件であれば、大家さん自らが点検を行っても構いません。

  • ・延べ床面積が1,000㎡以上の物
  • ・避難階以外の階に存在する防火対象物で、階段が屋内に一ヶ所しかない防火対象物

※消防法施行令第36条第2項、別表第1を参考

なお、消防設備点検に関しては、必ず入居者に点検の実施を伝えるようにしましょう。自動火災通知設備は専有部分に設置されているものですし、入居者さんの立会いが必要です。留守だからと、大家さんや管理会社立会いのもと、勝手に実施したのでは、後々のトラブルに原因になります。
また、非常警報設備の点検では、鳴動確認のために大きな音が出ますので、入居者に伝えていなければ、本当に火災が発生したと勘違いし、慌てて階段から転げ落ちて怪我をする…なんて心配もあります。消防設備点検は、入居者に具体的な日時を事前に知らせ、必要な協力をしてもらうようにしましょう。

まとめ

 

今回は、アパートやマンションなどを所有している大家さんの義務とされている消防設備点検の基礎知識についてご紹介してきました。この記事でご紹介したように、消防設備点検は、法令で義務付けられているものですので、定期的な点検や報告を怠ってしまい、それが原因で火災事故が発生した場合、その責任は大家さんが問われてしまうことになるのです。賃貸経営を行うのであれば、入居者さんの安全な生活を守るための設備の点検は必要不可欠なものですので、あらかじめ予算などを組んでおくのがオススメです。

ちなみに、小規模な賃貸物件であれば、大家さん自身が消防設備点検を行うことも可能だとご紹介していますが、正直な話、こういった安全のための設備は、専門業者による点検がオススメです。適切な点検を行っていれば、万一の際にきちんと設備が動作してくれますので、入居者の安全を守る事ができるようになるはずです。

執筆スタッフ株式会社アイ・ディー・シー広報

株式会社アイ・ディー・シー広報のMです。
当サイトのコンテンツにつきましては在籍のCPM米国認定不動産経営管理士、不動産コンサルティングマスター、賃貸不動産経営管理士、宅地建物取引士、相続支援コンサルタント、住宅ローンアドバイザー、ファイナンシャルプランナーの監修のもとで質の高い情報をお届けできるよう、日々更新しております。

  • TOP
  • ブログ
  • アパートの消防設備点検は大家さんの義務!消防設備点検って何をすれば良い? | 株式会社アイ・ディー・シー